感想

ネタバレが多い

乗代雄介『生き方の問題』(群像 2018年6月号) 1

【文芸時評】8月号 早稲田大学教授・石原千秋 正しいことを言うときは 相手を傷つけやすいものだと https://www.google.co.jp/amp/s/www.sankei.com/life/amp/180729/lif1807290016-a.html 「文学は体制を批判するもの」なんて言い切ったら、文学は一気につ…

北条裕子『美しい顔』(群像 2018年6月号)

今年の6月に「お、乗代雄介の新作が載ってるじゃん」と思って買った群像に、群像新人文学賞受賞作としてものすごい小説が掲載されていて度肝を抜かれてしまいました。 北条裕子の『美しい顔』は、群像新人文学賞の受賞後、芥川賞にもノミネートされ、受賞の…

短歌の改作をしてみる( 穂村弘『短歌という爆弾』を読んで )

恋人が恋人の恋人と住む丘には風は吹かないのです ( 神谷きよみ ) 穂村弘の著書『短歌という爆弾』の中の、電子メールによるやりとりを通じて短歌のレッスンを行うという企画で、ピアニストである神谷きよみが穂村弘に送った一首です。 穂村弘はこの一首を、…

世阿弥『風姿花伝』3

過去二回に渡って風姿花伝について感想を書いてきましたが、今回で終わりにしようと思います。最後は、風姿花伝の中に度々登場する「花」という文言に関して感想を書きます。 「花」が風姿花伝の中で初めて触れられるのは、『年来稽古条々』の『十二三より』…

世阿弥『風姿花伝』2

前回『年来稽古条々』から、不遇の時期に芸道を歩む姿勢について感想を書きました。 風姿花伝ではそういった抽象的な話から、細かい能の技術まで論じられています。 "およそ、女がかり、若き為手のたしなみに似合ふ事なり。さりながら、これ、一大事なり。 …

世阿弥『風姿花伝』1

大体の人が中学や高校の授業で習う、あの世阿弥です。能を大成したといわれるあの人です。風姿花伝といえば「秘すれば花」という言葉がかなり有名で、そのあたりは知っている人も多いのではないかと思います。 "およそ、家を守り、芸を重んずるによつて、亡…

こだま『夫のちんぽが入らない』

こだまさんという主婦の方が18歳で一人暮らしを始めてから38歳になるあたりまでの20年を振り返って書いた私小説です。入らないらしいです。 インターネットを中心にかなり話題になってます。amazonの書籍部門ランキング1位になってました。 まず、めちゃく…